Special Issue

かれん  もし世界中にどこでも行けて植物を見るとしたら、どこに行きたいですか。

庄司  アフリカ大陸、マダガスカルでしょうか。アフリカの植物すごく面白くて。
ハウルチアやサンスベリアもアフリカが原産地。砂地に自生している姿がみてみたいですね。
かれん  とくに好きな植物はありますか。

庄司  うーん。好きな植物を絞るのは難しいですね。本当にどれも好きです。自宅には10年以上育てているエバーフレッシュやベンジャミンなど、ベーシックなものがあります。ベーシックなものは飽きませんし、エバーフレッシュもベンジャミンも剪定ができるので、ちょっと飽きたなと思ったら樹形を変えることができるのもいいです。小さくしちゃってもいいし、剪定に慣れると自由自在です。あと、おすすめの植物を選ぶとしたら、フィロデンドロン系ですね。本当に丈夫で、多少水切れしても枯れません。

かれん  私もフィロデンロドンは大好きです。フィロデンドロン系は丈夫ですが、世話をしすぎて、枯らしてしまう植物もあります。私は、水をあげすぎてしまいます。

庄司  お世話好きで「水を上げたい!」と思う方は、サボテンの土を少し混ぜてあげると、水が通りやすくなりますので、おすすめです。フィロデンドロンは根がちょっと太くてどちらかというと多肉質。本当は水はけの良い土の方がいいです。
かれん  土にカビが生えたり、カイガラムシもついたり、大変なこともありますよね。私は、カイガラムシと果てしない戦いが続いていて。

庄司  カイガラムシは悩みどころではあるのですが、半分ぐらいの観葉植物には出てきてしまうのです。薬もあるのですが名前の通りカイガラ被っていて薬が効きにくいのです。外で育てるとそこまで出ないんですよ。だから、一回出てしまったものは、春から秋は、外に出してしまうのも一案です。いなくなった状態で薬を何度か使ってみるといいかもしれません。お風呂上がりに、植物をバスルームに入れて、水をかけて洗うのもいいですね。ほこりもとれますし、お風呂は湿気もあるので、植物もよろこびます。

かれん  植物を育てはじめたときは、迷うことがいろいろありました。肥料もあまりあげすぎないほうがいいみたいですよね。

庄司  液体肥料は即効性がありますが、すぐ効果がなくなります。置き肥料は徐々に溶けていくのですけれど。2年に一度、植え替えをしていれば、土からの養分があるので、肥料をあげなくてもいいくらいです。皆さん植物が弱ってシュンなっているときに肥料をあげられるのですが、逆に弱ることもあるので、鉄分の入ったメネデールという活力剤をおすすめしています。植え替えをしたあとにかけても根付きがいいです。

かれん  育てているうちにそれぞれの植物の調子がだんだんわかってくるのが楽しいです。水を欲しがっているな、光が足りてないな、などなど。つきあいが長いと、性格がわかってきます。

庄司  水が欲しいときって、よく見ると、葉っぱの色が違うんですよ。うっすらマットな色になるというか。最初に買ってきたときの元気な葉っぱの色を写真に撮っておくと、わかりやすいかもしれません。
植物って光合成して生きているので、いかに葉っぱに光が当たるかで育ちが全然違います。いかに光があたる場所においてあげるかが元気に育てるポイントです。光を浴びて、水をゴクゴク飲んで、葉っぱから蒸散するのが植物のサイクルなので、このサイクルをちゃんと整えてあげることできれば、簡単に育てていけると思います。
かれん  インテリアに取り入れるときのアドバイスをいただけましたら。

庄司  光をどれくらい必要とする植物なのかを調べていただいて、耐陰性によって、窓辺だったり、窓からちょっと離れた場所だったり、置き場所を選びます。あとは、植物を入れる鉢によって輝きが増すので、インテリアに合わせて、どんな植物でもマッチすると思います。カゴや、壺やバケツでも、なんでもいいのです。土管のように下が空いていても受け皿を置けばいいいです。陶器鉢に入れてしまうと重いので、私がおすすめするのは、植物はプラスチック鉢に入れて、カバーとして陶器やカゴを使うこと。気分転換にお着替えもできます。
かれん  今回のポップアップストアでも、ルスルスさんのかわいい鉢に入った素敵なグリーンがたくさん並んでいます。

庄司  ちょっと不思議な雰囲気の鉢も、グリーンが入ると幻想的で素敵です。インテリアに合う柔らかな色合いのものもお届けしています。

かれん  みなさんに選んでいただくのが楽しみです。私もきっと、また買ってしまいます!
Profile 庄司愛(Ai Shoji)

「都市の小さな森づくり」を目指す、ボタニカルアトリエ「ルスルス(RESSOURCES)」代表
インテリアコーディネーターを目指している時に、グリーンコーディネートを専門にする職種があるのを知り、観葉植物専門店に勤める。その後2008年に独立し「合同会社 RESSOURCES」を設立。
仕事は、商業施設のグリーン空間の演出から個人邸宅のインテリア、エクステリアなど多岐にわたる。
◇ 伊勢丹POP UPにて観葉植物を展開中!

伊勢丹新宿店 本館1 階 =イセタンリーフにて、4月19日(火)までの期間、ポップアップショップ "Long Time No See -フレッシュな自分、フレッシュな気分ー”を開催しております。
クリエイティブディレクター 桐島かれんがステイホームの日々のなかで夢中になった新たな楽しみを背景に、ボタニカルアトリエ〈ルスルス〉による観葉植物をご覧いただけます。

詳しくはこちら ≫
https://houseoflotus.jp/info/CSfViewNewsDetail.jsp?sort=3&no=94

◇ 伊勢丹POP UPより桐島かれんがナビゲートするインスタライブを開催いたしました。
前半は、桐島かれんも夢中の観葉植物のお話をメインに、ボタニカルアトリエ〈ルスルス〉代表 オーナー庄司愛さんをゲストに、観葉植物の魅力やスタイリング、今回のポップアップのラインアップ、そして発売したばかりのムック「桐島かれんの緑のある暮らし Life with Plants」も合わせてご紹介しております。

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