Special Issue

ハウス オブ ロータスのウェブサイトをはじめとするビジュアルのイラストレーションを手がけていただいているのは、長年、雑誌や広告で活躍されているイラストレーターの小林マキさん。都会的で洗練された線の描写と豊かな色彩が小林さんのイラストの魅力です。小さなころから絵を描くことが大好きで、現在、イラストの仕事を中心にしながらも、自宅で小学生に絵を教えたり、フットサルをしたりカラフルな日常を過ごしている小林さん。素敵なイラストを生み出す充実した日々の暮らしを12の質問で教えていただきました。
1. 人生に欠かすことができないものは?
発見。旅先など特別な場所での発見はもちろんですが、ふだん生活しているなかで「きれいだな」「面白いな」と思うことも同じように尊いと思っています。絵を描いていく上でも栄養になってくれる発見を、日々積み重ねることを大切に。

2. いつも持ち歩いてるものは?
日常の発見を描き留めるスケッチブック。散歩の途中に見つけた道端の草花や動物、人々をスケッチしたりしています。
3.おしゃれのポイントは?
小物が好きです。洋服は、シンプルでベーシックカラーのものが多いので、小物は、青色や迷彩柄などのバッグやエスニックなサンダルをアクセントとして選んでみたりすることも。

4.好きな食べ物は?
ミルクティー。朝起きたとき、夜ご飯のあとにミルクティーがないと落ち着きません。濃いめの紅茶にミルクを入れて、砂糖もたっぷり甘めが好みです。仕事で疲れたときや風邪気味のときには、体を温めてくれる近所の和菓子屋さんのくず湯もよく飲みます。パクチーや大葉などの香菜系の野菜も体が浄化されるような気持ちになるので好き。暑い時期は色々な料理に使います。
イラストはアクリル絵具やペンを使って描かれます。
5.次の休日の予定は?
ここしばらくは休日も仕事、もしくは、子どもたちのサポート。大学生の息子と中学生の娘がいます。毎日のように夜遅くまで新体操の練習をしている娘のサポートが生活の軸になっていますが、来年高校生になったら私自身の時間が増えると思うので、どう過ごそうか楽しみです。

6.人生の転機は?
7歳のときに、”アリンコ絵画教室“の先生と出会ったこと。ご夫婦で教えてくださっていたのですが、大切なことをたくさん教えてもらいました。例えば、小学生の頃、海にスケッチに行く道すがら、海風でボロボロになったトタン壁を見て、「こんな壁を美しいと思えるのは幸せなことだね」と話してくれたり、庭の小石を指して、小さなものでもじっと見つめていると宇宙のように見えてくることを教えてくれたり。こうして何十年も絵を描くことになる源を作ってくださいました。
愛鳥のセキセイインコのピイちゃん。家族で一番おしゃべり。
7.クリエイティビティの源は?
日々の生活、目に見えるものすべて、そして旅先も含め記憶の蓄積がイラストのもとになります。公園を歩いているときに気づいた樹木や草花、小鳥の羽。街ですれ違った人々。手元に描くものがない時は懸命に目カメラで脳に焼き付けます。美容室でファッション雑誌を読んでいるとき、かわいい小物や動物、素敵なモデルさんのポーズを見つけると、その場でささっとメモすることもあります。
8.自分のことをどんな性格だと思う?
イラストレーターとしていうと、ひとつのことに突き進んでいくアーティストに憧れつつも、私はそうではなくてバランスタイプのように思います。こういうスタンスでいきたいけど、こういうものもあるよねと、振れながら物事を見ているところがあります。イラストを描くときも、クライアントさんの思い、イラストを見てくださるお客さまの気持ちなど、いろいろな方向からイメージをめぐらせています。

ドイツに住んでいたときは、アイススケートにもハマっていたそう。
9.ストレス解消法は?
毎週金曜日は気分転換デーです。金曜日の午前中はフットサル、夕方は自宅に絵を描きにくる小学生とのやりとりを楽しみます。フットサルとの出合いは、もう10年以上前のこと。長男がサッカーをはじめたときに、私も小学校のママさんサッカーに参加して、さらに、娘の幼稚園のママさんフットサルにも参加。それまで運動経験なかったのですが、初めて体を動かす爽快感を知り、のめりこみました。いちばん熱中してやっていたときは、週2日サッカー、週1日フットサル、ほかの日は自主練で、週5日ぐらいボールを蹴っていた時期もあります。凝ると止まらない性分です。今は無理せず、週1日、楽しくやっています(笑)。
10.理想の休日は?
キャンプに憧れています。風の音や雨の音を聞きながらテントの中でごろごろしてみたい。気が向いたらご飯をつくって、気が向いたら散歩をして……。子どもによく話す私の夢は、長男が運転する車でキャンプに行き、ギターを弾いてくれて、娘がご飯をつくってくれること。娘が魚をさばく、長男が車の免許をとるところまでは実現していますが、ギターはほったらかしになっています。

11.日常、心がけていることは?
ごはんをきちんとつくって食べること。気分転換にもなるので、朝昼晩3食できるだけ自分でつくって食べます。帰宅が10時半を回る娘に合わせ、夜ごはんは軽めに、朝ごはんはしっかりと。私自身も締め切りがある仕事なので、体調管理は大切です。

12.小林さんにとってのHappiness of lifeとは?
ひとりでいる時間が長い孤独な仕事ですが、その分、だれかの役に立てたり、よろこんでもらったりする時がなによりもうれしいです。お仕事を喜んでもらうことはもちろん、プライベートでもママ友達との小さな助けたり助けられたりにも幸せを感じます。締め切りが重なると家も心も荒れたりもしますが、出来るだけ自分の周囲を大切にしてHappiness of lifeを重ねていけたらいいなと思います。
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Profile
こばやし・まき
兵庫生まれ、神奈川育ち、東京在住。
武蔵野美術大学日本画科卒業。
1992年頃からフリーのイラストレーターとして活動。2010〜2013年ドイツ滞在。現在、ハウス オブ ロータスのウェブサイトのイラストを担当。

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Information
ハウス オブ ロータスの各店舗・オンラインショップでは、小林マキさんに描き下ろしいただいたイラストを、マルチポーチやランジェリーケースなどに刺繍した「HOUSE OF LOTUS Travel Collection」を発売中。トランクを開けるたびに心躍る、旅のお供におすすめな遊び心溢れるモチーフのアイテムです。
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