Love of Home

ロシアの民芸品のマトリョーシカが好きです。寒い冬の国のものだからでしょうか。マトリョーシカは、クリスマス・シーズンのインテリアと相性がよくて、いつのころからか、私はツリーの飾りつけとともに、マトリョーシカを自宅のリビングに並べています。

娘たちが小さなころから集めていたので、気がつけばかなりのコレクションですが、なかでもとっておきのお気に入りは、夫が内モンゴルのロシア国境近くに行ったときにお土産で買ってきてくれた、高さ30cmほどの大きなマトリョーシカ。

木製の人形のお腹を開けると、中から次々と小さな人形が出てきて、なんと24個も入っているのです。ゴージャスなまつ毛が描かれた大きな瞳が愛らしく、すべて手描きでありながら、ずらりと並べたときの統一感が素晴らしい。名もなき職人さんがつくったものだと思いますが、ひとつひとつ心を込めてつくられているのが感じられます。
スカーフを頭に巻いた女の子のマトリョーシカが定番ですが、熊や猫などの動物やキャラクターをモチーフにしたもの、世界の政治家をコミカルに描いたおちゃらけたもの、『くるみ割り人形』など物語の登場人物が出てくるものなど、さまざまな種類があります。

クリスマスには、サンタさんやクリスマスツリーのマトリョーシカが特におすすめです。ツリーの中からサンタさん、その中から雪だるま……など、ひとつひとつ違うクリスマス・モチーフが出てくるものもあって、トキメキます。