Love of Home

去年、引越しをして、さらには、ステイホームの時間が長くなったこともあり、今、私のいちばんの楽しみは、観葉植物の世話をすることです。気がつけば、前の家から持ってきた植物も含めて100鉢以上にも増えました。

植物を育てるのが得意な人は「緑の親指」と言われますが、私の場合は、子育てやペットの世話も同じで、根っからの“世話好き”なのです。観葉植物の世話をしている時間は、気持ちが充実しています。

20代でひとり暮らしを始めてから、観葉植物はいつも家の中にありました。でも、それはあくまで、インテリアのアクセントとして。ですから、名前も知らず、正しい育て方もわからず、なんとなく、感覚で育ててきた気がします。
何度も失敗を重ねて、観葉植物をうまく育てるためには、植物の知識が必要なことがわかってきました。種類によって、適した温度や湿度、光の量があり、置く場所や水の与え方を考えなければなりません。

試行錯誤しながら私が身につけた育てるコツを、簡単に言うならば、「日当たり」「温度」「風通し」「水通し」の4つです。

光を好む植物は、明るい南の窓の近くに置きたくなりますが、直射日光だと葉が焼けてしまったりして、柔らかな光のほうがいいものもあります。
水の与え方も、種類によってさまざまです。
すべての観葉植物を同じペースで水をあげていると、乾燥を好む植物は根腐れを起こしてしまうことも……。これまで私が失敗した原因で、いちばん多かったのは、水の与え過ぎでした。
最近は、土の中の水分を測る水分計も取り入れて、水やりには、特に気をつかっています。

週末、土曜日か日曜日の午前中が、植物たちの手入れをする時間です。家中をぐるりと回って、霧吹きで葉に水をあげたり、葉のホコリを吹いたり、ハンギングしてあるものは外に出して、日光を当てながら、まとめて水やりをします。
植物の受け皿に水が溜まると根腐れをしたり、これからの季節は虫が発生することもあるので、それを防ぐためには、大きなトレーの上に並べて水やりをしたあとに、受け皿に戻すのもポイントです。
新しい植物は、郊外の大きな園芸店に行って購入したり、オンラインショップで買ったりしています。私は、つる性のホヤと、小さな葉をもつペペロニアという品種が好きで、いろんな形のものを探しては、コレクションしています。
インテリアの一部になる鉢カバーは、すでに家にあるアジアの籠や壺を利用したり、サイズを測ってオンラインで購入したり。娘の部屋の植物のカバーは、白の陶器で統一して、コーナーごとにまとまりを出しています。
観葉植物は、熱帯の国で生まれたものが多いので、無事冬が越せたら、春から秋かけては、ひと安心。環境がよければ、これからの季節は、どんどん成長していくはずです。

私が、これから挑戦してみたいのは、株を増やすこと。
一本の枝を切って、水につけておけば、簡単に根が出る品種があります。私が10年以上育てているモンステラも、ときどき株分けをしながら、大きくなりました。

私の植物に対する情熱は冷める気配がなく、ステイホームの日々も続きそうですし、我が家の観葉植物は、これからもまだまだ増えていきそうです。