Love of Home

ツリーの飾りつけが終わると、クリスマス・イブの夜まで、ツリーの下にプレゼントを置いていきます。
ツリーの下にプレゼントを置くのは、母から受け継いだスタイルです。
妹のノエルがクリスマス生まれということもあり、幼いころから毎年、盛大にクリスマスをお祝いをする家で育ちました。
母は私たちへのプレゼントをツリーの下にたくさん準備してくれて、子どもたちはクリスマスの朝に、ひとつずつ開けていくのを楽しみにしていました。プレゼントはいくつも用意されていましたが、特別なもの、豪華なものではありません。鉛筆が2本だったり、ふだん履く靴下だったり、日常品です。それらをきれいに包装して、「かれんへ」「ノエルへ」「ローリーへ」と宛名を書いてくれていました。私たちは、クリスマス・イブの日まで「なにが入っているんだろう」と箱を持ってみたり、振ってみたりして、開ける日をドキドキ心待ちにしたことを覚えています。
私も同じように、新しいパジャマを夫へ、新しいタオルにイニシャルを刺繍したものをアシスタントへ……など、新年を新しい気持ちで迎えるような日常品をプレゼントに選んでいます。子どもの冬のコートをそろそろ新調しなければ、と思ったら、それまでは買わずに、クリスマスのプレゼントとして贈るようにします。
サンタクロースに扮してくれた夫のアシスタント。
今年は、大勢集まることができませんが、いつもの年は、24日は家族とアシスタント、元アシスタントたちも一緒に、多いときには50人ほどが集まって、にぎやかにクリスマス・イブを過ごします。
そして、25日の朝。ツリーの下には、サンタさんから子どもたちへのプレゼントも届きます。こちらは日常のものではなく、大きくなった娘たちにはネックレスやピアスなどを。今は、内緒でスペシャルなものを選んでいますが、子どもたちが幼いころは、欲しいものを聞き出すのが大変でした。
長女が小学生のころ、「サンタさんになにをお願いするの?」と聞いたら「サンタさんはわかっているはずだから」と、頑なに教えてくれないことがありました。困った私は、娘の親友に聞き出してもらって、その子の母親経由で情報を入手。ちょうど『スパイキッズ』にハマっていて、スパイになりたかった長女に、スパイグッズが届いたときは、「やっぱりサンタさんはいるんだ!」と、すごく驚いていました。
クリスマス恒例、娘たちのクッキー作り
アメリカでは、煙突から入ってきたサンタさんに労うために、テーブルの上にミルクとクッキーを置いておくのですが、ミルクを飲み干して、クッキーをかじったり、「サンタより」というメッセージは私の字ではばれてしまうので、ほかの人に書いてもらったり、今から思えば、涙ぐましい努力です。イベントごとは全力投球。
アイシングクッキーの完成!
毎年、真剣にサンタ役を楽しんでいたことを思い出します。
お手製のチョコチップクッキーも、ひと工夫すれば、クリスマスモードに。娘たちのアイデアもなかなかなものです。