Love of Food

枝豆、そら豆、茄子のおひたし。夏の野菜が美味しい季節がやってきました。我が家で夏野菜の料理をつくったときに多く登場するのが、アフガニスタンの 古鉢です。
素朴な土ものの雑器なのですが、ハンドペイントの絵柄に力強い存在感があって、野菜を炒めたり、煮付けたり、ざっくりと素材を生かした料理の盛りつけによく合います。不思議と和食器と並べても相性がいいのです。
遊牧民のイメージが大きいアフガニスタンでは、ペルシアの影響を受け継いだ釉がけした焼き物が今もなお残っています。素焼きの器に釉が施されています。
ハンドペイントで描かれた、自由でのびのびとした筆致は平和への希望や祈りが込められているそうです。
器はたっぷりの厚みがあるので、ずっしりと重く、表面には釉が施されています。裏面は素焼きのまま。
現行品もみかけますが、アンティークのもののほうが風合いに味があって私は好きなのです。
いつか行ってみたいと思うアフガニスタンですが、ずっと政情が不安定で訪れるのが難しい国です。遠い空の下、砂漠の民がどのように器をつくっているかを想像するだけで、雄大なロマンを感じるのでした。
私はニンニクを多めに入れるのが好みです。唐辛子の代わりに豆板醤でも、お好みでどうぞ!
枝豆のピリ辛炒めなど、エスニックな味の料理にもアフガニスタンのお皿がよく合います。

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【枝豆のピリ辛炒め】

1.枝豆を下茹でする。
2.フライパンにごま油とニンニク、唐辛子を炒めて香りを出し、ゆでた枝豆を入れて炒める。
3.最後に醤油を回してかけて、できあがり。